山田画伯の作品を初めに目にしたとき大きな衝撃を私は感じました。その清らかな美しさと優美な裸婦像に心を強く打たれるとともに、この画家の持つ天性の才能を直感したのです。

  山田画伯の描く裸婦はどれも表面的な美のみならず、内面まで映し出し清らかな聖女の気品を有しています。これほど美しい裸婦像を描くことのできる画家は過去そう多くいないと思います。繊細で優麗な描線を特徴とし、さまざまな姿態と表情の女性美を追求した江戸の美人浮世絵師喜多川歌麿にも通じる現代の浮世絵師と思います。

  裸婦にこだわり描く山田画伯。描く対象が何なのか、具象か、抽象か等はあくまで二次的なことであり、作家がこれまでに歩んできた人生や、生まれ持ったそのものが本来は最も重要なことといえます。山田画伯の場合、裸婦をテーマとしているものの単なる裸婦ではなくその奥にある人間そのものを描いているのです。

  絵画の基本となる技術は訓練によって巧くなっても、人に感動を与えられるかどうかは別の話であると思います。一時の芸術指向に流されることなく、永遠のテーマである裸婦像を描き続ける山田画伯の作品を自信を持って推奨します。

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